tag:blogger.com,1999:blog-78801689839986720632024-03-13T12:32:07.415+09:00条件反射制御法について考えるMiyo Okajimahttp://www.blogger.com/profile/06366182949087209265noreply@blogger.comBlogger3125tag:blogger.com,1999:blog-7880168983998672063.post-74910296198960639902014-11-30T02:25:00.001+09:002014-11-30T02:25:28.626+09:00「私は,今,女優になれない」「カット!!」<br />
という威勢のいい声とともに,ケイコ(仮名)はいつものキタガワケイコに戻った。<br />
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怯えて全身を震わせていた様子から,いきなり,にこやかな微笑みをたたえながら,膝を揃えて斜めに流した。<br />
テイク3まで同じ場面を繰り返して,ケイコはそのたびに監禁されレイプされる恐怖に怯えるAV女優の役から,穏やかで品のよいキタガワケイコになった。それが本来のケイコなのだとか。<br />
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これは沸いてくる強迫観念に怯えてしまう女性に処方した条件反射制御のおまじない。感情的な場面の役がとってもうまいのだが,そのたびに体が硬直して何もできなくなるという人へ処方した。<br />
家族がいるときには,「カット!」の合図でキタガワケイコに戻るようになるから,家族に声かけを頼んでおいたが,一人の時にも困るというので条件反射制御の登場。どこまで条件づけが成立するか楽しみだ。<br />
(文中の名前はイメージです。)Miyo Okajimahttp://www.blogger.com/profile/06366182949087209265noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7880168983998672063.post-50329721813840283932014-10-26T12:36:00.002+09:002014-10-26T12:57:28.116+09:00窃盗における条件反射制御法の第二ステージ<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjveQvUO4gPpXZBzSo4jcCMDsusHaE7OTdwO_CQVYIROlMi9hWsYTLLPC0MWnj3PeLO394oJAPqg3Fj0unYGISlctzahWWZolAlTA4-9vaqUmgH4cVzn5peOBeYU1TNYnBgofkClcWAhCK4/s1600/%E6%82%AA%E9%AD%94.png" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjveQvUO4gPpXZBzSo4jcCMDsusHaE7OTdwO_CQVYIROlMi9hWsYTLLPC0MWnj3PeLO394oJAPqg3Fj0unYGISlctzahWWZolAlTA4-9vaqUmgH4cVzn5peOBeYU1TNYnBgofkClcWAhCK4/s1600/%E6%82%AA%E9%AD%94.png" height="200" width="200" /></a></div>
「例えば窃盗が主訴の場合、第一ステージはイメージができるのですが、第二ステージ以降はどのような手続きや工夫?技法?があるのでしょうか。」<br />
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このようなメールが突然届きました。行動分析の学習の程度や治療者としての背景など、情報があまり書かれていなかったため、答えるのを躊躇していました。しかし、ここのブログは簡単に単純に条件反射制御法を広めていこうという趣旨なので、メールの質問を元にお答えしてみます。<br />
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私自身は10代の窃盗のケースに条件反射制御法を使いました。そのときに気をつけたことは、彼が嘘をつかなくてもいい面接をすることでした。いい報告も悪い報告も淡々と聞き、どんなことも話せる部屋を作るようにしました。そういう確立操作をしておいてから、条件反射制御法の第一ステージを始めました。と同時に、窃盗をする瞬間の戦慄について詳しく話してもらい、まるでスローモーションのように細かく行動を陳述させて、きっかけの刺激を見つけてもらうようにしました。</div>
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きっかけ刺激が見つかったら、それと同じ刺激が今日はあったかなかったか、また、そのきっかけがあったのに反応(窃盗)へ至らなかった回数を記録してもらいました。第二ステージはこのきっかけ刺激にさらされるように、わざとその場へ行ってみたり、わざと商品を手に持って握りしめてもらったり、私が見ているところで私の財布を触ってもらったりしました。誰も見ていないところが最もドキドキしたそうです。誰もいない盗めそうな場面をわざと作って、ドキドキがおさまるまで、その場から離れないようにしました。自信がない間、ケースの彼はきっかけ刺激を避けるように行動していましたが、徐々にさらされに行くようにして、最終的には一人っきりでその場にい続けることもできるようになりました。<br />
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その一方で、彼の退屈な日常をエキサイティングにする余暇活動も増やしてもらうようにしました。そのことによって、きっかけ刺激に晒されていても他の楽しみを考えたり、必要な勉強をする時間に当てることができるようになりました。第二ステージは擬似といって似た視覚刺激や似た動作をさせるけれど、標的の反応が出ないようにするものです。擬似ステージは設定しづらいものもあります。個別に工夫する必要がありますので、アイデアがわかなければ、想像ステージ(第3ステージ)をしっかりと行うことでも代替できると思います。想像ステージは窃盗の戦慄を覚える場面を800字くらいの長さに書いたものを朗読して録音し何回も閉眼でイメージするといいでしょう。<br />
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条件反射制御法をうまく使うためには、それ以外の用意周到さも鍵となっています。とはいえ、おまじない(キーワード&アクション)をしっかりと日常生活に条件づけていくことができると、それだけでも効果があります。</div>
Miyo Okajimahttp://www.blogger.com/profile/06366182949087209265noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-7880168983998672063.post-61411963538943602532014-10-03T01:01:00.001+09:002014-10-03T02:09:18.158+09:00禁煙に用いた失敗の例<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrW41aQXI9lF9-zkN4U6UY2e-V8ZC6fbge96FI7jODCB-ia4nEePXN_e9m7rkep_luoUY9S26eHTotbxEtdvyWtEh6SdBrQ7TVmT9bppZS-cua_31cWV5G-WYul_uFuDrmvJCKV98UWaWy/s1600/%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%B3.png" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrW41aQXI9lF9-zkN4U6UY2e-V8ZC6fbge96FI7jODCB-ia4nEePXN_e9m7rkep_luoUY9S26eHTotbxEtdvyWtEh6SdBrQ7TVmT9bppZS-cua_31cWV5G-WYul_uFuDrmvJCKV98UWaWy/s1600/%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%B3.png" height="200" width="182" /></a></div>
<span style="font-size: large;"><b style="background-color: yellow;">最</b></span>近、条件反射制御法をあちらこちらで広めるようにしています。その中で自分自身はこれを使って効果が出ないことがあっても、悪化することはないと思っていました。ところが悪化したという話を聞いて、そんなことがあるんだとちょっと驚くとともに、スーパーバイズする場があれば、そんな結果に至らなかったのではないかと思いました。<br />
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そこで<span style="background-color: white;">こんなブログを作ってみようか</span>と思ったしだいです。<br />
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<span style="background-color: lime; font-size: large;">失</span>敗したという例は、一日5本までに節煙が進んでいた方に条件反射制御法による第一ステージ・キーワードアクション(おまじない)設定を行ったところ、一日20本まで増えてしまったのだそうです。<br />
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この場合、設定の教示の時に「おまじないをして20分たったら吸ってもいい」という新たな条件づけを作ってしまったことが考えられます。20分を次のタバコを吸うまでの時間だというふうに期待しながら過ごす時間になってしまったようです。万が一、増えていく気配があったら、このような悪い条件づけが作られているのではないかと早めに気づいて、作戦を変更しなければなりません。<br />
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<span style="background-color: orange;"><span style="font-size: large;">例</span></span>えば、20分経つ間を時計を見ないで何か作業する時間に当てるとか、おまじないをするときに条件づける目に留まるものを色々増やして次にしたいことに結びつけるとか、その人の住環境の中にさまざまなヒントが隠されているはずです。何か困ったときに相談できる掲示板が欲しいと思ってここを作ってみました。投稿したい/相談したい内容があれば、メールでお送りください。Miyo Okajimahttp://www.blogger.com/profile/06366182949087209265noreply@blogger.com2