2014年10月3日金曜日

禁煙に用いた失敗の例

近、条件反射制御法をあちらこちらで広めるようにしています。その中で自分自身はこれを使って効果が出ないことがあっても、悪化することはないと思っていました。ところが悪化したという話を聞いて、そんなことがあるんだとちょっと驚くとともに、スーパーバイズする場があれば、そんな結果に至らなかったのではないかと思いました。

 そこでこんなブログを作ってみようかと思ったしだいです。

敗したという例は、一日5本までに節煙が進んでいた方に条件反射制御法による第一ステージ・キーワードアクション(おまじない)設定を行ったところ、一日20本まで増えてしまったのだそうです。

 この場合、設定の教示の時に「おまじないをして20分たったら吸ってもいい」という新たな条件づけを作ってしまったことが考えられます。20分を次のタバコを吸うまでの時間だというふうに期待しながら過ごす時間になってしまったようです。万が一、増えていく気配があったら、このような悪い条件づけが作られているのではないかと早めに気づいて、作戦を変更しなければなりません。

えば、20分経つ間を時計を見ないで何か作業する時間に当てるとか、おまじないをするときに条件づける目に留まるものを色々増やして次にしたいことに結びつけるとか、その人の住環境の中にさまざまなヒントが隠されているはずです。何か困ったときに相談できる掲示板が欲しいと思ってここを作ってみました。投稿したい/相談したい内容があれば、メールでお送りください。

2 件のコメント:

  1. 初めまして、条件反射制御法を使った禁煙セラピーを開業しました陽子といいます。http://lupocostasunnyday.wix.com/kinnennserapy
    上記の記事ですが、節煙にはさほど意味がないとう意見も聞かれています。この悪化した事例では節煙をする際「我慢」していたことがあげられるのではないかと思います。条件反射制御法のプログラムに「我慢」することは含まれていないので最終的に喫煙欲求がなくなれば問題ないのではないかと感じました。
    気になったのでコメントさせて頂きました。
    条件反射制御法!!大変素晴らしい治療法だと感じています!

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  2.  条件づけなどの学習理論に詳しくない方にも条件反射制御法が普及していくために,支援しようと思って作ったブログです。ご質問をお待ちしてます。我慢をさせたというよりも,楽しみを作ってしまったのが先の症例の敗因だと思います。まだよく条件反射制御について知らないときに使ってみたそうです。また,禁煙か節煙かということにこだわらず,行動のコントロールが自力でいけるようになることを目指しています。医学的な正解よりも自分の人生の価値にもとづく選択を自分で選び取っていけるようになることを私のクライエントであれば推奨しようと思います。
     陽子さんのクライエントさんが,禁煙に失敗してもクライエントが従わなかったせいだと責めずに色々工夫してみることをお勧めします。

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